mimiyori_mee

日々のこと

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

電池が切れるように

おじいちゃんの妹が病院に運ばれ、 手術の結果、命はとりとめたけれど 自力での排泄ができなくなった。年を取るにつれ、 ひとりにひとつ与えられたこのからだは、 老化や病に蝕まれ、 健康なままではいられなくなる。おじいちゃんの妹はとってもハイカラで明…

染みつくルール

銀行へ行った。何年も前から記帳をしていなくて 窓口に行かなくてはいけなかったので、 なけなしの勇気をかき集めて、 やっと行った。平日の昼間、制服の人、 僕の知らない社会のルール。 窓口の女の人は直線的な髪型をしていて、 手続きに必要な紙は、ここ…

胃のなかは見えない

金曜日の夜、会社の人たちとごはんを食べに行った。僕は4人以上の集まりで話すことが苦手で、それは同時に僕以外の3人の様子を把握しにくくなるからで、きょうは5人だと聞いていたので、うまく場になじめるか緊張していた。たぶん僕が人見知りとか人前で…

ひとりの時間

僕にはひとつ下の妹がいる。背がたかくて、大人びた顔立ちで、だれにでも愛想をふりまくタイプじゃないから人を寄せつけない空気があるけれど、「晴雨兼用傘」を「はるさめ」と読む、ちょっとあたまの足りないところとか、目立つことを嫌う恥ずかしがりのと…

ねこちゃんと僕

昨日は手洗い必須の黒ねこのTシャツを着ていた。僕はねこのTシャツがすきで何枚か持っているけど、これは誕生日に人からもらったもので、正面にでかでかと毛並みのある黒ねこが立体的にプリントされている。もらったときはさすがに自分でもぎょっとしたけど…

丸めがね色めがね、君のフィルター

sunnyへ。トーコさんが丸めがねをかけていて、かわいかった。ここ数日、たくさんの人の考えを目にした。 情報は常に感情のあるだれかのフィルターを通して形にされていて、その正誤は確かめようがなかった。調べれば調べるほど平然と相反する情報があふれか…

中年A

K2 RECORDSへ。 2週間前とディスプレイが変わっていなくて、 すこしだけがっかりする。前回見つけられなかった 小瀬村晶とHowtocountonetotenを見つける。店員さんの様子がすきで、 伊達くんはあそこで働くといいなと思う。 僕の目には留まらない音楽が聴き…

うまくいかなかったことは8のせいにしよう

あやまっても、あやまっても ゆるしてもらえなかった。僕にゆるせない人がいる限り、 僕もゆるしてもらえないのだと思った。知らないだれかのために 知らないだれかにあやまり続けた。「毎日は選択の連続だ」とシュガーママは言った。朝起きてから、何をたべ…

奪われては減ってゆく

夙川へ。妹がけっこんするかもしれない。あした、妹とその彼氏と母親の3人で食事をするそうだ。相手は僕と同い年だけど、僕とは違い、年相応にきちんと年輪を重ねた、もはや「おっさん」のような人らしい。僕はたぶんきっと、妹のけっこん式には出られない…

一日の終わり、現れる映像

いつもより1時間早く起きて、いつもより30分早く会社に行った。30分はどこかで失くした。長野まゆみの「テレヴィジョン・シティ(上)」を読み終わった。僕もイーイーやシルルのようなともだちがほしいと思った。何人かの同僚の顔を思い浮かべた。目に涙を浮…

思いの単位

朝起きて、いしかわさんが「思いの単位は㎜(ミリ)じゃなくてg(グラム)なんじゃないか」と言っているのを見た。思いに質量を感じるところが、なんとなくいしかわさんらしいと思った。仕事へ行く準備をしながら、僕ならどうかなとぼんやり考えた。ミリってそも…

耳寄りな話なら聞くよ

いつもどおり、会社へ行った。帰ったらブログを書くからと思って、いろいろ覚えておこうと思いながら部屋を出たけど、いま思い出せるのは、マンションを出てすぐ「きょうの気候がすきだ」と思ったことくらいだった。 あしたからまたがんばろうと思う。夜はい…

僕しか知らないこと

ある人のブログを読んで、僕もブログを書いてみようと思った。正確に言うと、十年くらい前にすこしだけ書いていたことがあったけど、あの頃よりはずいぶんと、かわり映えのしない毎日だと思う。些細で些末な僕しか知らない日々のことを、できたら毎日書けた…